***教案:異なる2直線の交点***(2007年12月5日アップ) (2008年10月2日校正)(2013年10月24日修正)(20171007修正) 無定義用語 点、直線、平面は定義しない。 平面という全体集合があり、各点は平面の各要素であり、各直線は平面のある種の部分集合である。 公理I(直線結合公理)・・・平面上の点と直線の関係を記している! (a)平面上の2点 A, B に対し、A, B を通る直線が唯1つ存在する。 (b)任意の直線は2つ以上の点を含む。 (c)平面上で、同一直線上にはない3点が存在する。 ************************************************************************************************ 補題 異なる2直線L1とL2が交わるとき、その交点は唯1つである。 補題 それ程偉くない定理(格の低い定理)(よく偉い定理の為の前座として現れる)。 背理法 (口頭説明で) ある事柄qを示したい時、「qが正しくないと仮定すると、矛盾が生ずる。よってqが正しい」とやる論法 証明 この2直線L1,L2が、1点のみでなく、少なくとも2点A,Bで交わったと仮定しよう。 すると、異なる2点A,Bを通る直線がL1,L2の2つある事になる。 これは、公理I(a)に矛盾する。 よって2直線L1,L2は、1点でしか交われない。(証明終) 定義 平面における、2つの直線は、それらが交わらない時、平行であるという。