算数乗法教案(2010年6月12日アップ)(2014年6月6日改定) 3×4=3+3+3+3(4回) ・・・3を4回足す     同じ数を、何回も加える(累加)・・・既知の加法を活かす     (ちなみに、何回も掛けるのは、累乗。)       =3個の石のかたまり4つ分の個数(4倍) ・・・×4を4倍ととらえる     (×小数、×分数 に拡げられる)  (糊をはがす)    =3行4列(たて3、よこ4)に並べた石の個数     array図、(注:直積)     (乗法交換法則などの証につながる) まとめ a×b = a+a+・・・+a (b回足す)  ・・・同数累加・・・既知の加法を活かす        = [分量aのもの]が[bつ分](の分量)・・・b倍の考えにつながる      (高学年では、分量Aが1の割合のとき、bの割合の量が、C=A×bだとする)        = a行b列(たてa、よこb)に並べた石の個数      (array図)(交換法則など考えるとき要)    (注: 累加(数と計算的)、倍(数量関係的)、array図(量と図形的)) 交換・結合・分配 a, b, c : 自然数  どこから数えても物の個数は同じなので、  ・加法交換法則    a + b = b + a  ・加法結合法則  a + (b + c) = (a + b) + c 18+5 = 18+(2+3) = (18+2)+3 = 23・・・繰り上がりの加数分解  ・乗法交換法則 a×b = b×a 2×3(たて2よこ3の石の個数)= 3×2・・・(問)これを図で説明せよ。       (答)(2の3)=(3の2)を、右下向き45°を軸とした折り返しか、糊付けの向きをを縦から横に変えて説明する。  ・乗法結合法則 (a×b)×c = a×(b×c) (8円玉×3)×2 = 8円玉×(3×2)          8円玉がたてに3個のかたまりを、よこに2つ分並べる。          これは、8円玉が、たて3よこ2で並んでいる。つまり、8円玉が(3×2)個分。  ・分配法則   a×(b + c) = a×b + a×c          (アルイハ乗法交換法則ヲ併用シ, (b + c)×a = b×a + c×a)    4×5(たて4よこ5の石の個数)= 4×(2+3) = 4×2+4×3・・・(問)これを図で説明せよ。 (答)5=2+3 だから、よこを2:3の所で切る。  ・法則の活かし方 (問)24×3の筆算形式、122×300の筆算形式で122×3でゼロ2つ、はそれぞれどの法則を用いているか?           (答)前者で(20+4)×3 = 20×3 + 4×3(分配法則)、122×(3×100) = (122×3)×100(乗法結合法則)。 九九:一桁の掛算の表 ・九九は奈良時代には伝来していた。:万葉集に、猪(しし)を十六と洒落て記した歌あり。(注:酒でなく洒。) ・何故、一桁どうしの掛算の表を九九と言うか?:小学校では、九九の表を1×1から始めるが(だから九九の表をいんいちと言っても良さそうだが)、平安朝の(貴族の子弟のテキスト)「口遊(くちずさみ)」では9×9から始めている。 (この本で、古代では、9×9, 8×9, 7×9,...と暗誦していた事がわかる。これが、古来、九九と言われて来た理由だろう。) (さらに a×b [但しaはb以下] なる九九のみ扱った(順九九)。[九九すべてなら総九九])