1977(昭和52)年7月23日文部省告示第156号
「中学校学習指導要領」(理科)
第4節 理 科
第4節 理 科
第1 目 標
観察、実験などを通して、自然を調べる能力と態度を育てるとともに自然の事物・現象についての理解を深め、自然と人間とのかかわりについて認識させる。
第2 各分野の目標及び内容
「第1分野」
1 目標
(1)物質やエネルギーに関する事物・現象の中に問題を見いだし、自然を調べていく過程を通して規則性を発見したり、自然現象を説明したりする方法を習得させる。
(2)観察や実験を通して、物質は元素と化合物に分けられることや、物質は原子、分子、イオンなどの粒子から成り立っていることなどを理解させ、物質についての見方や考え方を養う。
(3)観察や実験を通して、力及び電流の性質とはたらき、物体の運動並びに光・熱・電流のする仕事について理解させ、自然現象についてのエネルギーと関連した見方や考え方を養う。
(4)身近な物質やエネルギーのはたらきを理解させ、人間生活との関連において、物質やエネルギーを効率的に活用する態度を育てる。
2 内容
(1)物質と反応
物質の様子、加熱による変化、燃焼、気体を発生する反応などを通して物質に親しませ、物質及びその変化を調べる基礎的な方法を習得させる。
ア 物質の様子
(ア)身の回りにある物質は、様々な姿や性質を示すこと。
(イ)物質の量には、体積や重さがあり、これらはいろいろな方法で測れること。
(ウ)物質の単位体積当たりの重さは、物質の種類によって決まっていること。
イ 加熱と燃焼
(ア)物質には、加熱によって温度変化や状態変化を起こしたり燃焼したりするものがあること。
(イ)物質が燃焼するときには、激しい発熱を伴い、燃焼前とは異なる物質ができること。
(ウ)燃焼は、物質が酸素と結び付く化学変化であること。
ウ 加熱と分解・化合
(ア)加熱により分解する物質があること。
(イ)加熱すると二つ以上の物質が化合することがあること。
エ 気体を発生する化学変化
(ア)化学変化には、気体を発生するものがあること。
(イ)気体は、その種類によって、重さや化学的性質がそれぞれ異なること。
(ウ)同じ気体は、発生の方法が異なっても同じ性質を示すこと。
(2)力
観察や実験を通して、力の基礎的な性質、2力又は3力が1点にはたらくときの力のつり合いの条件及び圧力の強さや伝わり方について理解させ、力の量的な見方を養う。
ア 力のはたらき
(ア)ばねに力を加えると、ばねが変形すること。
(イ)帯電体どうし及び磁石どうしは、空間を隔てて互いに力を作用し合うこと。
(ウ)物体にはたらく重力は、地球が物体に作用する力であり、物体の質量に比例すること。
(エ)力の大きさは、重力の大きさなどを基準にして表されること。
(オ)力は、矢印の長さと向きとによって図示できること。
イ 力のつり合い
(ア)1点にはたらく2力がつり合うには、条件が必要であること。
(イ)1点にはたらく3力がつり合うには、条件が必要であること。
(ウ)力は、合成することや分解することができること。
ウ 圧力
(ア)圧力は、単位面積当たりの力の大きさで表されること。
(イ)閉じ込められた液体の一部に加えた圧力は、各部分に等しい強さで伝わること。
(ウ)水の圧力は、水面から深さに比例すること。
(エ)水中の物体には、浮力がはたらくこと。
(3)物質と原子
純物質と混合物、元素と化合物、化学変化における物質の質量関係などを通して、物質の構成や化学変化の仕組みを原子や分子の粒子的なモデルで考察させる。
ア 純物質と混合物
(ア)純粋な物質の融点や沸点は、物質の種類によって決まっていること。
(イ)蒸留、再結晶などを利用して、物質を分離することができること。
イ 化学反応
(ア)化学反応の前後では、反応物質の質量の総和と生成物質の質量の総和とは等しいこと。
(イ)化学反応に関係する物質の質量の比は、一定であること。
ウ 原子と分子
(ア)物質は、原子や分子からできていること。
(イ)元素は、元素記号で表すことができること。
(ウ)化合物の組成は、化学式で表すことができること。
(エ)化学反応は、原子や分子のモデルで説明でき、化学反応式で表されること。
(4)電流
観察や実験を通して、電流回路の基礎的な性質、電流と電圧との関係及び電流による発熱について理解させ、また、電流と電子の流れとの関係を考察させる。
ア 電流と電圧
(ア)回路の1点に流れ込む電流の強さは、そこから流れ出る電流の強さに等しいこと。
(イ)回路の各部分の電圧の和は、その回路内の電源の両端の電圧に等しいこと。
(ウ)金属を流れる電流の強さは、その両端の電圧に比例すること。
(エ)金属の電気抵抗は、金属の種類、その長さや太さ及び接続の仕方によって変わること。
イ 電流による発熱
(ア)水の温度変化は、加えた熱量及び水の質量に関係すること。
(イ)電流による発熱量は、電流、電気抵抗及び時間に関係すること。
(ウ)電力は、電圧と電流の積で表されること。
(エ)電流には、直流と交流があり、それぞれ日常生活に利用されていること。
ウ 電流と電子
(ア)希薄な気体に高い電圧を加えると、放電が起こること。
(イ)陰極線は、負の電気を帯びた粒子(電子)の流れであること。
(ウ)金属中の電流は、電子の流れであること。
(5)物質とイオン
物質の溶解、水溶液の性質などを通して電気分解及び、酸・アルカリ・中和をイオンの考えで考察させる。また、化学変化には熱の出入りが伴うことを理解させる。
ア 水溶液
(ア)水溶液の中では、溶質が均一に分散すること。
(イ)濃度は、重量パ−セントで表すことができること。
(ウ)水溶液の反応によって生じる生成物の量は、水溶液の濃度と液量に関係すること。
イ イオン
(ア)水溶液には、電流が流れるものと流れないものとがあること。
(イ)電解質の水溶液は、電流によって電解質が分解されること。
(ウ)電気分解は、イオンのモデルで説明できること。
(エ)イオンは、原子又は原子団が電子を失うか又は得たものであること。
ウ 酸・アルカリ・塩
(ア)酸とアルカリの特性は、水素イオンと水酸化物イオンで説明できること。
(イ)酸とアルカリとの中和によって、塩と水が得られること。
エ 化学反応と熱
(ア)中和反応には、発熱が伴うこと。
(イ)化学反応には、熱の出入りが伴うこと。
(6)運動とエネルギ−
観察や実験を通して、物体の運動及び光・熱・電流のする仕事について理解させ、エネルギ−の移り変わりについての初歩的な見方や考え方を養う。
ア 運動
(ア)日常見られる物体の運動は、一般にその速さや向きが変わること。
(イ)物体の運動の表し方は、その運動を観察する基準のとり方によって違うこと。
(ウ)物体に力がはたらかないときは、物体の運動の様子は変わらないこと。
(エ)等速直線運動における移動距離は、時間に比例すること。
(オ)落下運動は、時間とともに速さが変わること。
イ 仕事
(ア)仕事は、力の大きさと力の方向に動いた距離との積で表されること。
(イ)摩擦力に抗して物体を動かすには、仕事をしなければならないこと。
(ウ)道具を用いても、道具に与えた仕事以上の仕事をさせることはできないこと。
(エ)仕事率は、単位時間にする仕事で表されること。
ウ 光・熱と仕事
(ア)光によって、仕事をさせることができること。
(イ)熱によって仕事をさせることができ、仕事をすることによって熱を発生させることができること。
エ 電流と仕事
(ア)電流は磁界をつくり、磁界は磁力線で表されること。
(イ)磁界中の電流は、その磁界から力を受けること。
(ウ)電流によって、物体に仕事をすることができること。
(エ)仕事によって、電流を取り出すことができること。
オ エネルギー
(ア)エネルギーは、外部に対してすることができる仕事で測られること。
(イ)重力による位置エネルギーは、物体の置かれた高さと質量とに関係すること。
(ウ)運動エネルギーは、物体の質量と速さとに関係すること。
(エ)位置エネルギーと運動エネルギーは、互いに移り変わること。
(オ)日常生活では、資源やエネルギーが有効に利用されていること。
3 内容の取扱い
(1)内容の(1)から(6)までのうち、およそ(1)及び(2)を第1学年、(3)及び(4)を第2学年、(5)及び(6)を第3学年で取り扱うことを標準とする。
(2)内容の(2)のうち、イの(ウ)については、図によって求める方法で指導し、数式で表すことはしない。また、日常生活で経験する力の分解・合成の具体的事例についても触れるようにする。ウの(エ)については、水中では物体の質量は変わらないが重さは変わることを理解させ、観察や実験を通して浮力の考えを理解させる程度にとどめる。
(3)内容の(3)のうち、アの(ア)については、実験を中心として取り扱う。
アの(イ)の「蒸留」については、簡単に扱う。
ウの(イ)で扱う「元素記号(又は原子記号)」は、内容を取り扱う上で必要最小限のものにとどめるようにする。ウの(ウ)の「化学式」は、物質を表す記号として理解させる程度にし、その種類は、必要最小限にとどめる。(ウ)の(エ)の「化学反応式」は、狭義の酸化還元程度の化学反応式が書ける程度とする。
(4)内容の(5)のうち、アの(イ)は、濃度計算に深入りしない。イの(エ)の「イオン」については、原子の構造的な説明は取り扱わない。
(5)内容の(6)のうち、アの(ア)については、いろいろな運動の観察や実験の程度にとどめる。アの(オ)については、実験を通して規則性を見いだす程度にとどめ、数式で表すことはしない。オの(ウ)の「運動エネルギー」は、定性的に取り扱い、数式には触れない。オの(エ)では、エネルギー保存については取り扱わないが、いろいろなエネルギーの移り変わりについては触れる。オの(オ)では、物質やエネルギーに関する学習のまとめとして、人間生活における資源やエネルギーの重要性について触れる。
[第2分野]
1 目標
(1)生物とそれを取り巻く自然の事物・現象の中に問題を見いだし、自然を調べていく過程を通して規則性を発見したり、自然現象を説明したりする方法を習得させる。
(2)観察や実験を通して、生物とそれを取り巻く自然の事物、現象にみられる多様性と共通性を認識させ、事象の生じる要因や仕組みを分析するとともに、自然界に対する総合的な見方や考え方を養う。
(3)観察や実験を通して、自然界の事物・現象を動的にとらえ、現在見られる事実に基づいて過去の様子を考察させ、それらの時間の長さや空間の広がりと関係付ける見方や考え方を養う。
(4)自然界の事物・現象の間の関連性や調和を考察させ、それらと人間の生存とのかかわりを認識させて、環境保全に対する関心を高める。また、生物現象の理解を深めて、生命を尊重する態度を育てる。
2 内容
(1)生物の種類と生活
身近な生物の観察を通して、生物の主な種類について、体のつくりと生活の仕方とが環境と関連していることを理解させ、また、生物を分類することによって、生物には相互に類縁関係がみられることを認識させる。
ア 自然と生物
(ア)学校の近辺や郷土の自然の中にも、環境に応じていろいろな生物が生活していること。
(イ)生物の生活は、場所、天気、時刻などによる環境条件の変化に関係があること。
イ 植物の種類とつくり
(ア)植物は、種類によって体のつくり、殖え方などにそれぞれ特徴があり、環境と関連した生活をしていること。
(イ)植物は、体のつくり、殖え方などの特徴によって幾つかのなかまに分けられること。
ウ 動物の種類とつくり
(ア)動物は、種類によって体のつくり、運動の仕方、食物の取り方殖え方などにそれぞれ特徴があり、環境と関連した生活をしていること。
(イ)動物は、体のつくり、殖え方、育ち方などの特徴によって幾つかのなかまに分けられること。
(2)地球と宇宙
天体の観察を通じて地球の運動について推論し、太陽系の構成を理解させ、恒星や地球を取り巻く宇宙について認識させる。
ア 地球の運動
(ア)天体の日周運動の経路などから、地球の自転が推論できること。
(イ)四季の星座の移り変わりなどから、地球の公転が推論でき、また、季節による太陽の高度の変化から、地軸の傾いている事が推論できること。
イ 太陽系の構成
(ア)地球、月及び太陽は、いずれもほぼ球形であるが、その表面の様子にはそれぞれ特徴があり、太陽は、高温であり、多量の光を放出していること。
(イ)太陽系は、太陽を中心に公転している惑星などから構成され、惑星の位置、大きさなどにはそれぞれ特徴があること。
ウ 恒星と宇宙
(ア)恒星は、自ら光を放出しており、明るさや色の違いは、地球からの距離、温度などに関係していること。
(イ)銀河系は、太陽系をはじめ、多くの恒星が集まって構成されていること。
(3)生物の体の仕組み
生物の体は、細胞でできており、生活に必要な物質を取り入れて不要な物質を排出していること、外界の刺激に応じて反応すること及びそれらのはたらきは、つくりと密接な関係があることを観察や実験を通じて理解させる。
ア 生物と細胞
(ア)生物の体は細胞でできており、細胞は共通のつくりを持っていること。
(イ)生物は、細胞の分裂によってなかまを殖やしたり、成長したりすること。
イ 多細胞生物の体の仕組み
(ア)生物の体には、養分を取り入れる仕組みがあり、動物の消化には、酵素が重要なはたらきをしていること。
(イ)生物の体には、細胞に必要な物質や不要な物質を輸送するつくりが発達しているものがあり、高等動物では、血液やその循環が重要なはたらきをしていること。
(ウ)生物は、有機養分をもとにして呼吸しており、高等動物では、外界とガス交換をするつくりが発達していること。
(エ)高等動物では、不用物を外界に排出するつくりが発達していること。
(オ)生物には、外界からの刺激を受け取り、これに応じて反応する仕組みがあり、高等動物では、神経系が発達していて、運動その他の反応を起こすこと。
(4)天気の変化
観測や実験を通じて、天気の変化は、太陽放射に基づく水の状態変化や大気の動きに関連して起こることを考察させ、それらを基にして天気変化の仕組みや規則性を理解させる。
ア 大気中の水
(ア)湿度は、気温とその大気中に含まれている水蒸気の量とに関係すること。
(イ)地表の水は、太陽放射のはたらきで蒸発し、冷やされて雲などを生じることがあり、雨などになって地表に戻ること。
イ 大気圧と風の吹き方
(ア)地表は、大気で覆われており、大気の圧力の強さは、時と場所によって違うこと。
(イ)大気の圧力の強さの分布は、等圧線で表され、地表における風の吹き方は、高気圧、低気圧、等圧線の様子などに関係があること。
ウ 天気の変化
(ア)高気圧、低気圧などの気圧配置によって、天気の良いところと悪いところができること。
(イ)前線では、冷気と暖気とが接しており、その移動に伴って、気温、湿度、風、雲などの天気の様子が変わること。
(ウ)天気の移り変わりは、気圧配置、前線の様子などから予想ができること。
(5)生物どうしのつながり
生物は、緑色植物が合成した有機化合物をもとにして生活していること並びに生物界は、植物、動物及び微生物が互いに関連し合って生活していることを観察や実験を通して理解させる。
ア 生物界における生産と消費
(ア)緑色植物は、光を利用して二酸化炭素と水から有機化合物をつくり、また、光合成には、光、二酸化炭素の量などの条件が影響すること。
(イ) 光合成によってつくられた物質は、植物の成長や生活に使われるほか、他の物質に変えられて蓄積され、また、それらは動物によっても消費されること。
イ 生物界における分解者
(ア) 土の中には、多くの生物が生存し、それらの生物は、養分の取り方の上で相互に関連していること。
(イ) 生物の死がいや排出物は、微生物により分解されて無機物に変えられ、植物の成長に再び利用されること。
ウ 生物界のつながり
(ア) 生物には、自ら養分をつくることのできるものと、それを利用して生活するものとがあり、相互に関連していること。
(イ) 一定区域内の生物の種類や数には限りがあり、つり合いが保たれていること。
(6)地かくその変動
観察や実験を通して、地かくを構成している堆積岩や火成岩には、それぞれ成因にかかわる特徴があることや地かくの変化について認識させ、更に、過去の自然環境の変化を、地層に見られるいろいろな事実から考察させる。
ア 地層の様子と堆積岩
(ア) 地層は、構成物質、厚さ、重なり方などの特徴を手がかりにして他の地層と比べられること。
(イ) 地層の成因は、地層の重なり方、構成物質などの特徴から推定できること。
(ウ) 堆積岩は、岩石を構成している物質、粒度などによって分類できること。
イ 火山の様子と火成岩
(ア)火山活動の様子から地下にマグマの存在が考えられ、それが冷え固まって、様々な火成岩ができること。
(イ)火成岩は、造岩鉱物、組織の違いなどによって分類できること。
ウ 地震とその揺れ
(ア)地震の揺れには、初期微動と主要動とがあり、初期微動継続時間や揺れの大小は、震源からの距離及び地震の大きさに関係すること。
(イ) 地震は、特定の地域に起こりやすく、土地の変化や災害を生じることがあること。
エ 地殻の変動
(ア)海岸などには、土地が隆起し又は沈降したことを知る手がかりが見られること。
(イ)地層に見られる断層、しゅう曲、不整合などは、過去の地かく変動を知る手がかりになること。
(ウ)地層に含まれている化石、構成物質とその重なり方などから、地層が堆積した当時の環境が推定できること。
(7)人間と自然
自然環境や自然の事物・現象の基礎的な理解をもとにして、人間の生存を支える条件を認識させるとともに、自然の開発や利用に当たっては、自然界のつり合いを考慮しながら、計画的に行うことが重要であることを考察させる。
ア 人間の生存を支える物質とエネルギー
(ア)地球の表面には、空気、水、土、太陽放射などがあって、生物の生活環境を構成していること。
(イ)人間が利用している物質には、植物などによって生産されるものと地下資源のように採り出すものとがあること。
(ウ)人間が利用しているエネルギー源には、過去及び現在の太陽放射によるもののほか、原子力などがあること。
イ 自然界のつり合いと環境保全
(ア)自然界には、エネルギーの流れや物質の循環があり、様々なつり合いが保たれていること。
(イ)自然の開発や利用が、自然界のつり合いを変えたり破壊したりすることがあるので、自然の保存や調整により環境保全をすることが重要であること。
3 内容の取扱い
(1)内容の(1)から(7)までのうち、およそ(1)及び(2)を第1学年、(3)及び(4)を第2学年、(5)から(7)までを第3学年で取り扱うことを標準とする。
(2)内容の(1)のうち、イの(ア)の「植物」については、種子植物を中心に取り上げ、シダ類、コケ類及ソウ類についても扱う。ウの(ア)の「動物」についてはセキツイ動物を中心に取り上げ、コン虫などについても扱う。
また、イの(イ)及びウの(イ)の分類の指導に当たっては、生物の類縁関係を手がかりに、生物が変わってきたことについても触れる。
(3)内容の(2)のうち、アについては、生徒の観測できる事実を中心に扱う。イの(イ)の「惑星」は、主なものを取り上げ、その概略を扱う。ウの(ア)の「星の明るさ」は、見かける明るさを中心に扱う。
(4)内容の(3)のうち、アの(イ)については、染色体に遺伝のもとになるものがあることに触れるが、遺伝の仕組みは扱わない。イの中で扱う動物については、ヒトを中心に扱う。イの(ア)の「酵素」については、一又は二を取り上げるにとどめ、温度条件によるはたらきの変化を主に扱う。
(5)内容の(4)のうち、イの(イ)の等圧線と風向との関係は、観測資料を中心に扱う。ウで扱う天気図については、読み方を中心に扱う。
(6)内容(6)のうち、ウの(ア)の「地震の大きさ」については、地震の規模の定義は扱わない。エの(ウ)の「化石」については、示相化石 を中心に扱い、示準化石や地質時代には触れない。
第3 指導計画の作成と各分野にわたる内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては、年間、各分野にそれぞれおよそ等しい授業時数を充てるものとする。その際、各分野間及び各項目間の関連を十分考慮して、各分野の特徴的な見方や考え方が、互いに補い合って育成されるようにする。
2 内容の指導に当たっては、地域の環境や学校の実態を生かし、自然の事物・現象についての直接経験を重視し、自然を調べる能力の育成及び基本的な概念の形成が段階的に無理なく行われるように配慮する。
3 観察、実験、野外調査などの指導に当たっては、特に事故防止について十分留意するとともに、使用薬品等の管理及び廃棄についても適切な措置をするように配慮する。
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