理科教材データベース
岐阜大学教育学部理科教育講座(地学)
ポリミクト・ユークライト(Smara)




Ca Cr Ti Mn

Fe Al

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サハラ砂漠西部(Smara)で2000年に発見された740gの隕石。
標本の大きさは12.87g。

隕石母天体(小惑星ベスタと考えられている)のマグマ溜まりで結晶分化作用
によって形成された斑晶からなる岩石(ガブロ:集積岩)や、灰色の玄武岩質
の岩片を含む角礫岩。激しい天体衝突によって、いろいろな岩片が混ざった。

白っぽい色をしたやや大きな岩片は集積岩(cumulate)で、斑レイ岩(gabbro)。
濃い色をした部分は、Fe, Caを含む輝石(pigeonite)。白色の部分は斜長石(plagioclase)。
灰色の部分は、母天体表層部の角礫岩で、相対的にFe, Mn, Crの濃度が高い。