岐阜聖徳学園大学教育学部川上研究室
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縞状炭酸塩沈殿物





安山岩質の礫の表面を覆って、厚さ数ミリの縞模様の層ができている。
縞模様の層はカルサイトの針状結晶が縞模様と垂直に配列している。
この縞模様は年縞であり、夏季の高温時に炭酸カルシウムの沈殿が促進されるが、
冬季の低温時には結晶の成長が停滞する。
この岩石は長野県軽井沢町の浅間山の中腹に源泉をもつ濁川の河床堆積物にあったもの。
源泉は二酸化炭素濃度が高く、飲むとサイダーのようであるが、鉄分が多く含まれているため、
鉄の味がする。源泉付近では水酸化鉄が沈殿するが、数百メートル下流では炭酸カルシウムが
沈殿している。この岩石は、小学4年生の3月に濁川で発見したもの。
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