理科教材データベース鳥類図鑑
岐阜聖徳学園大学教育学部川上研究室
渡りの練習をするオシドリ


和名:オシドリ
学名:Aix galericulata
分類:脊索動物門>鳥綱>カモ目>カモ科







撮影地=瑞浪市


家から車で5分足らずの場所に池(長辺150m、短辺100m)があります。この池の一
辺は工場の裏地で人が立ち入ることはなく、カシやコナラ等の木が茂っておりエサや休息
が可能です。オシドリは池には秋10月下旬から3月上旬くらいまでやってきます。私が不
思議に思うのはちょうど今から3月上旬の渡りをするまでの間のオシドリの行動です。

オシドリは臆病な鳥ですので、普段は人目の付きにくい木陰や岸辺にいますが、この時
期になると何らかの合図で一斉に移動し始め、池の縁に生えている木の枝に止まり、そこ
から更に奥の木に移動します。数分後、何らかの合図で一斉に池に舞い降ります(池から
100m近く離れた木から舞い降りたことも)。

多い時は100羽を超えるオシドリが池に舞い降りる姿は圧巻です。1〜2分後には何もなかった
ようにばらばらに池の岸辺に移動していきます。このような飛翔は日によって異なりますが
この時期1日に0〜2・3回見られます(私は個人的に、長距離の移動を行う渡りを前に群れの結束
を図るためのトレーニングだと想像しています)。

オシドリには何群かの群がいるようですが、池の周囲から木の茂みの中に移動し、一斉
に池に舞い降りる行動にはすべての群をまとめるリーダーがおり、その指示が行動にむす
びついていると思えてなりません。東京大学の鈴木先生の示されたシジュウカラ言語と同
じようなオシドリ言語があり、一斉に集まれ → 木の枝に移動 → 一斉に飛翔し、池に
着水 という行動をそれぞれの個体に伝えているように思えてなりません。

コメント=小林 忠彦さん(2026.02.18)