理科教材データベース
岐阜大学教育学部理科教育講座(地学)
ナチコプシス





腹足類 (Gastropoda)
Naticopsis wakimizui(Hayasaka, 1943) (ナチコプシス ワキミズイ)
前鰓亜綱(Prosobranchia)原始腹足目(Archeogastropoda)アマオブネ亜目(Neritopsina)アマガイモドキ科(Neritopsidae)に属するものとして記載された。螺塔が低く、表面装飾がなめらかな特徴がある巻貝。また、殻の入り口の滑層は非常に厚い。金生山からは同様の科に含まれる種として、Naticopsis fasciata(Hayasaka、 1943)、Naticopsis cf. paraealta(Wenner、 1922)なども産出するが、相対的に螺塔は高く殻は小型である。Naticidaeに近い形態を持つため、穿孔による捕食能力についても興味深いが、Naticidaeが穿孔による捕食能力を獲得するのはもっと後の時代である。また、穿孔性の捕食痕についても金生山の化石からはみつかっていないようだ。