理科教材データベース
岐阜聖徳学園大学教育学部川上研究室
アベマキの虫こぶ






ナラハウラシロタマバチによって、クヌギなどの葉の裏につくられる虫こぶに
ナラハウラシロタマフシが知られている。
その別名は、ナラハウラコタマフシ、ナラヒタラシロフシ。

虫えい図鑑によると、虫こぶは5月ごろに成熟し、落下。
成虫は秋に羽化して越冬。3月に芽に産卵する。

同居蜂として、ナラハウラフクレヤドカリタマバチが知られている。

この虫こぶを採取したところ、たくさんの成虫が羽化した。
ナラハウラシロタマフシを作るタマバチ科の成虫は秋に羽化することから、別種と考えられる。
さらに、ナラハウラシロヤドカリタマバチは、タマバチ科のSynergus属に属するが、
羽化した成虫の胸部背面はなめらかなので、この虫こぶは、ナラハウラシロタマフシでは
ないと考えられる。