原始太陽系星雲
太陽の部屋
 
★火の海がなぜ水の海に?
ふりそそぐ微惑星! それが激突し爆発をくり返す地表! どろどろにとけた溶岩におおわれていく地球! つぎつぎと現われてくる地球誕生の情景に、マータの頭の中は、ぐるぐるまわっていました。
けれどもマータは、自分の住む地球という星が、どのようにして誕生していったのか、いまようやく、納得できたようにも思えてきたのたのです。 でも、どうして……?
つぎつぎに起こってくる疑問を、マータは教授に投げかけました。
「でも、生まれたときは火の玉のような地球なのに、いま、どうして海に水があるの?」
「そうくると思った」
「だって、こんな火の玉のような地球が、水の惑星に変わるなんて……信じられない」
「そうだろうねえ。それには、想像もできないほどの長い長い時間が必要だったのだよ。よし、その説明は、つぎの部屋でするとしよう」

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