理科教材データベース
岐阜大学教育学部理科教育講座(地学)
日食がおこるわけ


その 01
日食は太陽・月・地球が一直線上に並んだときに見られる現象です。一直線上に並ぶと、太陽からの光が月によってさえぎられることになります。その結果、地球に月の影が映ることになり、影になった地域で観測されることになります。そのため、日食を観測できる場所が毎回変わるのです。

その 02
より細かく見てみると右の図のようになります。まず太陽から来る光が月によってさえぎられます。このとき月の影は本影と半影の2種類できます。本影というのは完全に太陽光がさえぎられているところで、皆既日食が見られます。半影は太陽光の一部がさえぎられる形となりますので、部分日食となります。

その 03
月は地球の周りを回っているので、頻繁に見えるような気もするかもしれません。確かに、太陽と地球の間に月が割り込むことは珍しいことではありません。新月がそうした状態です。したがって30日おきに見れても…と思うかもしれませんが、昼間に一直線上に並ぶことが少ないため、なかなか見ることができないのです。
なお、太陽・地球・月の順で夜に一直線上に並ぶと、月食という現象が見られます。これは月が地球の影に隠れるため起こる現象です。