岐阜大学教育学部理科教育講座(地学)
理科教材データベース
岐阜大学公開講座「親子天文教室」報告
望遠鏡 作って、見よう 夏の星
2006年7月30日

 7月29日(土)18時30分から、平成18年度の第2回目の親子天文教室が開催され、小中学生38名とその保護者(合計78名)約30組が、天体望遠鏡組み立てキット(スピカ)の製作に取り組んだ。梅雨前線が南下したため29日は午前中にわか雨があったが、夕方には雲が切れ、青空がしだいに広がった。

 天体望遠鏡製作実習のあと、天体望遠鏡のしくみについての説明や、夏の星座の見つけ方、月面の見どころについて説明を行った。天体望遠鏡の倍率は望遠鏡の長さにほぼ比例すること、太い望遠鏡は暗い星を見るときに使うこと、観察にはしっかりした三脚があるとよいことなどを説明した。

 続いて教育学部の屋上で天体観察を行った。この日は、月齢4日の月が観察できるはずであったが、あいにく雲に隠れたり出てきたりで、充分な観察はできなかった。木星は南西の空に輝いており、天体観測ドームの望遠鏡で縞模様や4つの衛星を見ることができた。ちょうど長良川の花火大会が行われており、スターマインなどの打ち上げ花火も綺麗に見えた。

 最後に8時46分に南から北へ向かうエンビサットAr5r(アリアン5型ロケット)を見つけようと試みた。この衛星は天頂付近でもっとも明るく輝くこと座の1等星ベガと、西の空高くに輝いているうしかい座の1等星アルクトゥルスのちょうど真ん中あたりを通過すると予定であった。みんなで目を凝らして探したけれどみつけることはできなかった。


追記:
7月30日、参加者sの方からメッセージをいただきました。
匿名にて掲載させていただきます。
29日の天文教室に参加した者です。先生や学生さん達のご指導のお陰で、楽しい時間を親子で過ごすことができました。息子は友達と宇宙オタク化しつつありますが、木星を見ることができ、感動しておりました。私共も、久しぶりに夜空を見上げ、流れ星と遭遇することができました。ありがとうございました。
(Y.Nさん)


本日(7月30日)の月