![]() この講座は2回目の開催であり、2001年の第1回目の開催と同様、愛知県旭丘高等学校の山本芳敬・洋子先生に指導に来ていただいた。子どもたちは、ドライバーやニッパー、ハンダごてを使って、ネジや電線、ハンダづけされた部品をはずしていった。最初はなれない作業にとまどっていた子どもたちも一つずつネジをはずして、使える部品をとりだしていく。約2時間の作業で、モーター、スピーカー、電磁石、発光ダイオード、メーターなどを回収した。それらを電線でつないでモーターを回転させたり、発光ダイオードを光らせた。 取り出したモーターに電池をつないで回転させ、保護者のところへ駆け寄って取り出した宝物を見せに行ったり、しっかりと固定された歯車の取り出しに夢中になるなど、いつもとはちょっと違った環境で、真剣かつ集中して分解作業に取り組む子どもたちの姿がみられた。 小学校では、豆電球と電線、電池を使って回路をつくり、明かりをつけたり、電気を通すものと通さないものがあることを学習する。また、モーターを使ってものづくりをしたりする。こうした実験器具は、市販のキットがあり、作り方も決まったものである。 今回実施した講座では、ラジカセなどについていた部品を電池につないで、発光ダイオード、電磁石、メーターなどを動かすものであり、小学校での学習とは一味違った遊び感覚で電流や磁石の性質を学ぶことができることに特色がある。また、日ごろは禁じられているものを壊して遊ぶことも子どもたちの好奇心や遊び心を刺激するものであった。 |