『根尾谷断層』のすがた

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『根尾谷断層』とは

═用語の整理═

『根尾谷断層』という言葉は,濃尾地震までに形成されていた活断層にも,濃尾地震のときに形成された地震断層にも用いられており,混乱を招いています.これまでにいずれも『根尾谷断層』と呼ばれてきた次の4つの断層(群)それぞれに対して,ここでは適切な名称を与えて区別することにします.

能郷白山付近から根尾谷川沿いに南下し,岐阜市北端部へ至る活断層
根尾谷断層 (= 特定範囲の活断層)
濃尾地震のときに①に沿って形成された地震断層
根尾谷地震断層 (= 特定範囲の地震断層)
①の近隣にある複数の活断層からなる活断層群の総称
根尾谷断層系 (= 活断層群の総称)
濃尾地震の時に②に沿って形成された地震断層群の総称
濃尾地震断層系
ここでは,活断層としての根尾谷断層系のすがたと,地震断層としての濃尾地震断層系のすがたを,それぞれ紹介します。ただし,それらのすべてを細部にわたって紹介しても,すべてが教材として適切であるとは限りませから,全体の概要を示した上で,なるべく理解しやすい事例をとりあげて紹介します。