ペルム紀について

古生代最後の地質時代。2億9000万年前から2億5000万年前までの約4000万年間。
前期,中期,後期に区分される。
19世紀はじめ,地質学者たちは,化石記録に基づいて地層を分類した。1841年,モスクワを訪れたマーチソンは,ウラル山脈の町・ペルムで,古生代の地層を観察した。ここではイギリスの石炭紀の地層(Magnesian Limestone)やドイツのツェッヘシュタイン(Zechstein)の地層と似た化石が発見されたが,陸上植物化石は,石炭紀と三畳紀の中間型だった。そこでマーチソンは,石炭紀と三畳紀の間に新しい紀を導入し,かつてウラル山脈に興ったパーミア王朝にちなんで,ペルム紀と名づけた。

© 2005 Gifu University, Shin‐Ichi Kawakami, Bunji Tojo, Nao Egawa.