超大陸パンゲア


図1. 超大陸パンゲア。
(スコッティーズとマッケローの1990年の研究にもとづく)

図2. ノイマイヤーのよる古地理図。
3億年前ごろから2億年前ごろに存在した巨大な大陸で、大陸地殻のほとんどが集まっていた(図1)。パンゲアをとりまく巨大海洋はパンサラッサと呼ばれている。パンゲアは2億年前ごろに分裂して北のローラシアと南のゴンドワナに分かれ、さらに大西洋が開いて現在のような大陸配置となった。
大陸と海洋の起源については、19世紀中ごろから諸説が提唱されてきた。オーストリアの古生物学者ノイマイヤーは、1887年に化石の産出分布をもとにジュラ紀の古地理図を発表した(図2)。

図3.ウェゲナーによる古地理図。
この図には、北米、グリーンランドにまたがる大陸、南米、アフリカ、インドにまたがる大陸、東南アジアからオーストラリアにかけての大陸が描かれている。エドワード・ジュースは、古生代にインド、アフリカ、マダガスカル、南米がかつてひとつの大陸だったとして、これをゴンドワナランドと名づけた。
これに対し、ドイツのアルフレッド・ウェーゲナーは、南米とアフリカの海岸線の形の類似性に気づき、これらの2つの大陸がかつては合体していたものが、大西洋が開いて分裂したとする大陸移動説を提案した。ウェーゲナーは、化石の産出記録、氷河堆積物の分布など、地質学的証拠をもとに、古生代に巨大な大陸が存在していたとし、ゴンドワナランドに南極やオーストラリアも加えて、この大陸をパンゲアと名づけた。図3は、ウェーゲナーが描いた古生代、新生代第三紀、第四紀の大陸配置である。
1937年になると南アフリカの地質学者アレクサンダー・デュ・トワが、南米とアフリカが隣接していたとする証拠を集めるなかで、パンゲアが北のローラシアと南のゴンドワナランドからなり、中央に陸地で囲まれたテーチス海が存在したとする現在の大陸復元図に近い考えを提示した。

© 2005 Gifu University, Shin‐Ichi Kawakami, Bunji Tojo.