地球・太陽間の平均距離(1億4960万km)は1天文単位(AU)と呼ばれ、太陽系内の距離測 定の基本単位となっている。約365日の公転周期で太陽を一周する。自転周期は平均23.93時間 である。自転軸が23.45°傾いているので季節の変化が生じる。
地球は確実に地殻活動があると知られている唯一の惑星で、陸地は約40km、海洋は約5kmの厚 さのケイ酸塩から成る地殻を持つ。地表から約10kmは比較的硬い岩板(プレート)で、このプレー トが可塑性のアセノスフィア(流動性のある岩圏)の上を移動するため、いわゆるプレートテクトニク スが起こる。
地球の造山運動、火山および地震などの地質活動は、すべてこのプレートが相互に動くことにより生 じるものと考えられている。地殻の下には厚さが2900kmのマントルがある。中心部には、400 0℃の鉄とニッケルでできた硬い内核があり、その外側を同じ組成の外核が包んでいる。外核では液体 金属が流動していて地球全体が磁石の働きをするため、磁場と磁気圏が形成されている。
地球の大気層は薄く、大部分(約75%)が地表から15km以内にある。地球の大気圏は、高い順 に外気圏、熱圏、中間圏、成層圏 そして対流圏と幾重にも重なり合っている。最下層の対流圏は地表か ら20km上空までの領域で、ほとんどの気象現象はここで発生する。上空約50〜600kmには荷 電粒子の層(電離層)がある。荷電粒子が磁場の影響を受けて、緯度60〜75度の極地に集中すると 、オーロラが発生する。磁気圏は、生命に危険な荷電粒子を含む太陽風を防ぐ役割を果している。
地球の大気の主成分は窒素と酸素で、その他水蒸気、アルゴンおよび二酸化炭素がある。大気中の酸 素濃度が高いのは植物が存在するためで、酸素の存在により大気の上層部でオゾン層(25〜40km )が形成され、生物に被害を及ぼす紫外線を遮断している。近年のオゾン層の破壊は、主に二酸化炭素 の増加による温室効果の進行とフロンガスに含まれる塩素によるもので、このため地球環境の劣化が進 んでいる。
太陽からの平均距離 | 1億4960万km |
半径 | 6378km |
構造 | 内核(固体:ニッケル・鉄) 外核(液体:ニッケル・鉄) マントル(珪酸塩) 地殻(珪酸塩) |
質量 | 5974x1024kg |
密度(水=1) | 5.5g/cm2 |
表面重力加速度 | 9.8m/sec2 |
平均軌道速度 | 秒速29.8km |
公転周期 | 365、24日 |
自転周期 | 23.93時間 |
公転軌道の傾き | 0 |
自転軸の傾き | 23.44度 |
表面温度 | −70〜55℃ |
大気の成分 | 窒素(77%)、酸素(21%)、水蒸気およびその他のガス |
衛星 | ![]() ![]() |