天の川を眺める少女(マータ)と男性(コスモス教授)
太陽が生まれた!
ビッグバンによって生まれた1000億個もの銀河ぎんがの、そのひとつの銀河の片すみで、わたしたちの太陽が誕生たんじょうした。
 
★銀河系に生まれた星たち
「この部屋では、銀河の中から、地球をふくめた太陽系の星たちが、どのようにして出現してきたのか、その話をしよう」
マータの正面には、たくさんの星が円盤えんばんのようにうずまいてかんでいます。
「マータが山の上で見たように、銀河は地球から見ると、光の雲の川のように見えるね」
「あ、だから天の川っていうんだ」
「そのとおり!けれど、地球をはなれてもっとうんと遠いところからながめると、じっさいはこのような、巨大きょだいなうず巻きになった星の集まりというわけだ」
「これが、わたしたちの、地球が生まれた銀河なの?」
「そうだよ。わたしたちの太陽系のある銀河を、とくに銀河系とよんでいるんだが、この肉眼にくがんで見える銀河(天の川)も、ビッグバンから数十億年ぐらいあとに形づくられた、数多くの銀河のうちのひとつなんだ。このうず巻き銀河の、うでのようになったはしのほうで、太陽系が生まれたというわけだ」
コラム銀河は1000億個もある!
宇宙には、1000億個以上の銀河があるんだ。
太陽系のある銀河には、およそ2000億個の恒星がある。そして、この銀河をとりかこむようにして、周りに球状星団がある。
この球状星団というのは、銀河系が誕生したころの古い星の集まりなんだ。
この銀河はいまから120億年前に誕生して、50億年前に太陽系が生まれたというわけだ。
天体望遠鏡をのぞいて、近くの銀河〈アンドロメダ銀河〉をぜひさがしてごらん!

Copyright © 2002 Rironsha(理論社)

地球からだれでも見られる銀河(天の川)とアンドロメダ銀河(右上)。

▲アンドロメダ銀河