太陽は燃えつづけている
太陽は、水素(をヘリウムに変えながら、ものすごい熱と光を出して、いまも燃えつづけている。
★うずの中心にできた太陽
マータの目の前に、いきなり巨大な火の玉が現われました。まったく熱くはないのに、なんだかマータまで燃えてしまいそうです。マータはびっくりしました。
「これは、太陽が水素をヘリウムに変えながら、ものすごい熱と光を出して燃えているところだ」
サングラスをしたコスモス教授(が、そういいました。
「大きな炎(がすごい勢いでとび出して、なんだかこわい……」
「ははは、こわがることはないよ、だいじょうぶ。ちっとも熱くないだろう?……そうだ、太陽系(がどのようにして生まれたかを、ちょっと話しておこうね。
まず、ガスの中心の濃(い部分が収縮(して、周りのガスを集めはじめると、やがてその円盤(の中心に星ができるようになる。これが太陽だったんだ。
この太陽をつくりだしたガスは、一世代前の星が死んでいったものだったから、その星でつくられた炭素(や窒素(、酸素(やさらに重い元素がふくまれていたというわけなんだ。
誕生(したばかりの太陽の周りは、まだたくさんのガスがうず巻(いていたわけだが、やがてそれらも集まって小さな星(惑星()をつくっていくことになるんだね」
「その中のひとつが、地球だったというわけなのね」
「そういうことだ、マータ」