サングラスをかけて太陽を眺める少女(マータ)
太陽はえつづけている
太陽は、水素すいそをヘリウムに変えながら、ものすごい熱と光を出して、いまも燃えつづけている。
 
★うずの中心にできた太陽
マータの目の前に、いきなり巨大な火の玉が現われました。まったく熱くはないのに、なんだかマータまで燃えてしまいそうです。マータはびっくりしました。
「これは、太陽が水素をヘリウムに変えながら、ものすごい熱と光を出して燃えているところだ」
サングラスをしたコスモス教授きょうじゅが、そういいました。
「大きなほのおがすごい勢いでとび出して、なんだかこわい……」
「ははは、こわがることはないよ、だいじょうぶ。ちっとも熱くないだろう?……そうだ、太陽系たいようけいがどのようにして生まれたかを、ちょっと話しておこうね。
まず、ガスの中心のい部分が収縮しゅうしゅくして、周りのガスを集めはじめると、やがてその円盤えんばんの中心に星ができるようになる。これが太陽だったんだ。
この太陽をつくりだしたガスは、一世代前の星が死んでいったものだったから、その星でつくられた炭素たんそ窒素ちっそ酸素さんそやさらに重い元素がふくまれていたというわけなんだ。
誕生たんじょうしたばかりの太陽の周りは、まだたくさんのガスがうずいていたわけだが、やがてそれらも集まって小さな星(惑星わくせい)をつくっていくことになるんだね」
「その中のひとつが、地球だったというわけなのね」
「そういうことだ、マータ」
> 太陽についてもっと知りたい

Copyright © 2002 Rironsha(理論社)

※注意/太陽を直接見てはいけません