星座の絵
星座せいざの話
星座とは、空を88の範囲に分けたもので、星の配列から、ギリシャ神話などにちなんだ神や英雄、動物や器物などのなまえがつけられている。
 
【おおいぬ座】大きな犬の口もとでかがやく青白い星シリウスが、この星座の主役しゅやくです。
−1.5等星で、全天第1のかがやきをもつ恒星です。シリウスとはギリシャ語で「焼きこがすもの」という意味で、古代エジプトでは、明け方東の空にのぼり、ナイル川の洪水こうずいの季節をつげる重要な星であったといわれています。
【オリオン座】もっともよく知られている冬の星座。ななめ一文字の三ツ星、太陽の3万倍もの明るさがあるリゲル、恒星の中で8番目の明るさで、太陽の1000倍もの大きさの不規則ふきそく変光星へんこうせいベテルギウスがふくまれます。そして三ツ星の下にはオリオン大星雲(M42星雲)(ここでも新しい星が誕生たんじょうしています)と暗黒あんこく星雲せいうん馬頭ばとう星雲せいうんがあります。
【おおぐま座】ひしゃくの形をした北斗ほくと七星しちせいを含む星座。カシオペヤ座とともに、北極星をさがす目やすとして使われています。北斗七星は、おおぐま座の背中せなかあからの部分にあたっています。
【こと座】ことの名人オルフェウスが、父のアポロンからさずけられた竪琴たてごとです。
青白色の1等星ベガは、竪琴をかざる宝石ほうせき、4つの星がつくる平行四辺形は、げんをはった部分です。ベガは織姫星おりひめぼしのことです。
【アンドロメダ座】この星座は、くさりにつながれた、アンドロメダひめ姿すがたです。エチオピア王妃おうひカシオペヤの虚栄心きょえいしん犠牲ぎせいになって、海の怪獣かいじゅうティアマトのいけにえにされたのです。
この星座のハイライトは、アンドロメダ銀河(M31銀河)です。小型の望遠鏡でも見ることができる、うずまき銀河の代表格だいひょうかくです。
【わし座】七夕たなばたのひこ星は、わし座の1等星アルタイルです。アラビア語でアルタイルは「飛ぶわし」という意味で、0.8等星です。全天で12番目の明るさです。
【はくちょう座】こと座やわし座とともに、夏の夜空をかざる星座です。1等星はデネブ。みごとな十字の形は、神ゼウスが白鳥に変身へんしんして羽をひろげ、銀河にそって飛んでいる姿だといわれています。秋の夜空でもよく見られることから、印象いんしょうに強く残る星座です。
【カシオペヤ座】冬の夜空で、北極星ほっきょくせいをさがすのに目印めじるしになるのが、このカシオペヤ座のW形です。北極星をさがす目印に使われています。
カシオペヤという名前は、エチオピアのケフェウス王の王妃おうひの名前です。

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