岐阜大学教育学部理科教育講座(地学)
理科教材データベース
自然環境学概論受講生からのメッセージ(2)
-高知大学教育学部集中講義-
2005年2月17日

高知大学教育学部で行った集中講義の受講生から多数のメッセージが送られてきた。毎回授業を始めるまえに高知に滞在している間にアップした教材を紹介した。とりわけ、高知大学で見られる野鳥の写真については、それまで存在は知っていても意識していなかった学生が多かったようで、身のまわりの自然に興味関心を向けるとはどういうことかを示すよい事例となったようである。

このほか、理学部の学生さんたちは卒業研究を意識していて、科学とは、あるいは研究とはどういうものかを考えるきっかけとなったようである。また、教育学部の学生さんは、ITを活用した教育の有効性について考えたメッセージが多くみられた。


興味や関心について

アンテナを広げることのすばらしさ。興味のアンテナを広げることで、今まで気づかなかったことに気づけるようになり、気づけるようになると、様々なことに感動できるようなる。しかしそのためには、多くの知識も必要になる。



セイタカアワダチソウとススキの遷移も面白いです。

デジカメで動植物や景色を撮り始めたことによって気づいたこと。カメラで被写体を撮ることで、被写体に対する興味関心がわきあがってくるという作用が働くことだ。



研究について

大事なのは、人のつながりだ。研究職というのは、閉鎖的な環境で研究をしているという、勝手な想像をしていた。しかし、これからの研究は自分の専門分野以外の知識を蓄えるため、また補うために、他の研究者とのつながりを大切にしていかなければならないのだ。

ある分野について研究するにもその分野だけでなく、もっと大きな範囲でいろいろな分野を含んで調べるということ。

「縞々学」という名前だけ聞くと「地学の地層の縞模様のことを言っている」のだろうなと思っていたけれども、ただの地学ではなかった。それは「地球の歴史を見ていくための学問」なのだ。

人それぞれ、物事を考える切り口は異なっている。

科学は客観的なものではなく、個性や独創性が大いに絡んでいるということはとても衝撃的だ。



教育について

インターネット上の教材は課題提供のツールとして大いに期待ができる。この教育システムの成否の鍵を握るのは教師がどのように利用するかだ。





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