水の海に落ちる微惑星
微惑星の衝突が少なくなった
長い長い時間をへて、微惑星の衝突がしだいに減りはじめると、高温だった 大気も地表も温度を下げていった。
 
★マグマの海から水の海へ
「それで、どうしてマグマの海が、いまのような水の海へと変わったの?」
マータはもう一度、コスモス教授にききました。「まあ、そう急がないで。これからゆっくり説明しよう。
ひと言でいうとだね、地球をおおっていた大気と、マグマの海となった地球との、物質のやりとりの中で、地球にやがて水の海ができていったということなんだが……。マータ、このようすを見てごらん」
教授の言葉にふり返ったマータの足もとに、マグマの海が広々とひろがっていました。
「どうだい、さっきとは少し変わってきたと思わないかい?」
「そういえば……、微惑星の衝突が少なくなってきたみたい」
「そう。長い時間を経て、微惑星の衝突がおさまってきたんだね。衝突がおさまると、地表はどうなっていくか。では、いよいよ、〈火の海〉から〈水の海〉への話を始めようか」
教授は、少し間をおいてからいいました。
「水の海ができるためには、地球と大気の関係や、微惑星の衝突がおさまって、やがて地球が冷えていったことが、重要なポイントになったんだ。さあ、このようすを見てごらん」
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