水の海に島が出現した!
原始大気が雨となって地表にふりそそぐと、大気はしだいに晴れ上がっていった。
地表をおおった水の一部は、ふたたび水蒸気となって上昇し、地下では火山活動があって、地上に島が現われ大陸ができていった。
★空が晴れ上がっていく!
「こうして、地球をとりまいていた原始大気が、雨となって地上にふりそそいだ後は、大気はしだいに晴れ上がっていった。
ふりつづいた雨は、やがて地表をおおいつくして、ところどころに小さな岩や島が顔を出すようになった。
一方、海の下の地球の内部では、重たい金属鉄がマントル*の中をしずみこんで、核をつくっていった。
さあ、これが〈水の惑星・地球誕生〉の物語ってわけだ」
「ふうーっ、なんだかほっとした」
「どうして?」
「だって、火の玉の地球を見たときは、なんだか自分も火の玉になってる気がして……。ところが水や雨や島が現われて、やっとおだやかな地球になったんだなーって……」
「ところがどっこい、そうもいかないんだ」
「えーっ、どうして?」
「その島や大陸が出現したあとも、微惑星の衝突はくり返して、そのたびに海水が蒸発したり、地表の温度が上がったりすることが、何度もあったんだ」