宇宙船地球号の旅
無数ともいえる宇宙の星も、生まれてはやがて死んでいく。
わたしたちの地球も、その例外(ではない。
★ヒトも自然も同じ仲間(
〈太陽の部屋(〉から、2人は廊下(へ出てきました。
「星がどのようにしてできたか――マータの疑問(はとけたのかな?」
コスモス教授(はねぎらうように、マータに声をかけました。
マータは「はい、ありがとうございました」といったものの、まだ、なんだか納得(がいかない感じでした。
そのようすを見て教授がふたたび、
「少しむずかしかった?」
と聞いたので、マータは答えました。
「ほんとうは、むずかしいところがたくさんあったの。それに、ちょっと不安だったの。でも、とっても楽しくて、わくわくしたわ」
「不安って……どういうことかな?」
ふっと足をとめて、教授はききました。
「だって……、この宇宙(の中では、地球もほんの一つの点みたいなものでしょ?その上に自分や、いろんなものがのっかっているなんて、不安……でしょ?なにか落っこっちゃいそうで……」
「宇宙の中に“落っこっちゃう”か!」
教授は思わず笑いだしました。
「だいじょうぶ!地球には引力というものがあるから、というものがあるから、地球から落っこちるってことはないんだよ。それに不安といえば、太陽だって星だから、やがて死んでいくんだ。そのほうがもっと不安だろう?」
マータはそれでも、むずかしい顔をしています。
「でもまだ、よくわからないことが、いっぱいあるんだけどな……」
星の寿命(
星にも一生があるという話はおぼえているね。星には、太陽の10分の1ぐらいの重さ(質量()のものから100倍ぐらいのものまで、いろいろあるんだ。太陽より重い星は、それだけエネルギーを多く出しているから、一生の長さ(星の寿命)は、太陽よりも短くなる。太陽の寿命は100億年ぐらいだけど、1000万年ぐらいしか寿命はない星もある。
地球の寿命も太陽と同じ、100億年ぐらいだ。太陽系の第3惑星に住む、地球の生き物(宇宙船地球号の乗組員)としては、そのことをよく知っておく必要があるだろうね。