地質時代を区分する

18世紀、鉱山学校の校長だったヴェルナーAbraham Gottlob Werner, 1750–1817, ドイツの地質学者〕は、水溶液から沈殿した鉱物を観察して、地表の岩石の成因論として水成論を提示しました。彼は、地球が誕生したときはどろどろに融けた状態であり、冷却するにつれて、花崗岩や片麻岩、炭酸塩岩などの岩石が形成されたと考えました。この考えによると岩相の違いは岩石形成の序列を反映していることになり、こんにちの層序学の考えと類似が認められます。しかし、すべての岩石が水溶液から沈殿したという考えは、ハットンJames Hutton, 1726–1797, スコットランドの地質学者〕の火成論と論争になり、やがて見捨てられた説になりました。