絶滅は激変的だったか?

シンデヴォルフ‐ニューウェル論争

シンデヴォルフ(Schindewolf, 1954, 1962)は、いくつかの地域でペルム紀から三畳紀へと地層は連続的に堆積しているようにみえるのに対し、産出する化石の種類はある層準で急変することから、この境界における大量絶滅はまさに激変だったと主張した。
これに対し、ニューウェル(Newell, 1956, 1962)は、いっけん連続的に堆積したようにみえる地層でも不整合がよくあるという経験則から、彼らに反対した。両者の論争における最大の問題は、この境界を挟んで地層が連続的に露出している場所がほとんどないことだった。
文献
Newell, ND. 1956. Catastrophism and the fossil record. Evolution, 10(1), 97–101.
Newell, ND. 1965. Mass extinctions at the end of the Cretaceous period. Science, 149, 922–924.
Schindewolf, OH. 1962. Neokatastrophismus? Zeitschrift der Deutschen Geologischen Gesellschaft, 114, 430–445.