マータとコスモス教授はまたラウンジにやってきています。
「ちょっとむずかしかったかな?」
「うん」
「マータは日食や月食をみたことあるかい?」
「何年か前におとうさんと月食をみたよ。
だんだん暗くなって……赤っぽかった」
「月が地球の陰にはいったんだね。
太陽と地球と月が一直線に並んだときに起こる現象だね。日食は、太陽と地球の間に月がきて、太陽を隠したときに起こるんだ。私は、以前タイまででかけていって日食をみたんだ」
「え、わざわざタイまでいったんですか?」
「そうなんだ、どうしても日食をみてみたくてね」
そういってコスモス教授は、体験談を話はじめました。
「わざわざ飛行機に乗って日食のみられるところへ行くんだ。そして、タイの風景をバックにして、かっこいい日食の写真が撮れる場所を探すんだ。日本や欧米から日食ファンが観光バスでどんどんやってくる。みんな興奮と緊張でテンションが高くなっている」
「なんか、私も行ってみたい!」
「日食の当日はみんなそれぞれの望遠鏡やカメラをもって観測場所へ向かう。やがて日食が始まって……2時間ぐらいするとクライマックス。ダイヤモンドリングが現れて、次に黒い太陽が突然出現するんだ。コロナがとっても美しくて、感動的なんだ。
でもたった数分でもとの明るい太陽が顔をだす。そのとき、緊張が解き放たれて、感動が一気に高まるんだ。一生忘れられないね」
「私、絶対日食見に行きたい。こんどはいっしょに……」
「より、次はいっしょに行こうじゃないか」
「きっとだよ。教授!!」
「ああ、わかった」
コスモス教授の日食の話を聞いて、太陽についてもっと調べてみたくなっているマータです。