大本の反論

ホランド・モデルと大本モデル。
ホランド・モデルと大本モデル。
PAL (present atmospheric level): 現在の地球大気の酸素分圧 ≈ 0.21 atm ≈ 210 hPa。
ところが東北大学の大本洋(現ペンシルバニア州立大学)らは、クラウドからホランドにいたる一連の研究に対抗する仮説を提示しました。大本らは、最古の堆積岩が残る38億年前から現在まで、大気中の酸素レベルは現在の値とほぼ同じだったと主張しています。
文献
大本洋. 1993. 大気はいつ酸素に富むようになったか? 科学. 64, 360–370.
渡辺由美子. 1998. 大気はいつ酸化的になったか?—大本‐Holland論争について. 地質ニュース. (526), 45–56.