平面初等幾何学の公理系初版2005年9月(10月25日改定)(2007年11月改訂)(2011年10月18日改訂)(2020年度前期コロナ問題対策オンライン授業により改定中)
(論理的にかなり妥協しています。)

無定義用語 点、直線、平面は定義しない。
平面という全体集合があり、各は平面の各要素であり、各直線は平面のある種の部分集合である。

公理I(直線結合公理)
(a)平面上の2点 A, B に対し、A, B を通る直線が唯1つ存在する。
(b)任意の直線は2つ以上の点を含む。
(c)平面上で、同一直線上にはない3点が存在する。

公理II(直線順序公理)
(イ)直線上の点たちについて、左右の序列を付ける事ができる。左右の序列は逆転できる。
(ロ)(内部の点の存在)直線上の2点 A, B について,A と B の間に,ある点 C が存在する。
(ハ)(延長上の点の存在)直線上の2点 A, B について,B に関して A と反対側に,ある点 D が存在する。

公理III(平面分割公理)
平面上に直線 L が与えられたとき、平面から L を除いた部分は、次の性質を持つ2つの側 U, V に分かれる:
(甲) A, B が U に属するならば、線分 AB は L と交わらない。
(乙) A, B が V に属するならば、線分 AB は L と交わらない。
(丙) A が U に属し, B が V に属するならば、線分 AB は L と交わる。

公理IV−A(線分の合同の公理)
(I)線分は「長さ」という外延量を持つ。
(II)線分 AB と直線 L' 上の点 A' が与えられたとき、
    L' 上で A' の左右に、点 B1, B2 を
     AB = A' B1=A' B2 (合同)
    となるように取れる。
(III)線分 AC の内部に点 B があるとき
    AB+BC=ACとなる。

公理IV−B(角の合同の公理)
(I)角は「角度」という外延量を持つ。
(II)角AOB と半直線 O'A' が与えられたとき、
    直線 O'A' の上側と下側に、点 B1, B2 を
     角AOB = 角A'O' B1 = 角A'O' B2 (合同)
    となるように取れる。
(III)角AOC の内部に点 B があるとき
    角AOB+角BOC=角AOCとなる。

公理IV−C
 2つの三角形 ABC と A'B'C' において
   AB=A'B',AC=A'C',角A=角A'  ならば  角B=角B',角C=角C'
 である。

公理V(平行線の公理)
 直線 L と、その外部の点 A が与えられたとき、A を通り L と平行な直線は1本しか存在しない。

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第12講: 上記問題集1ページ目を自習して下さい。(←20201115指示記入)
第13講: 上記問題集2ページ目を自習して下さい。(←20201115指示記入)
第14講: 上記補充問題を自習して下さい。(←20201115指示記入)

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