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金星の動きと形の変化
中学校理科授業における実践


はじめに

 中学3年生を対象にして、金星の動きと形の変化を継続的に観察する授業を実践した。この授業実践にあたって、最初から授業の展開が確立されていたわけではなかった。生徒一人ひとりの観察活動を通じて関心や興味をふくらませるには、どのように指導したらよいかを検討し、効果的な指導方法を模索してきた。そのプロセスのなかで、生徒全員による観察活動を取り入れた授業実践にふさわしい双眼鏡や手作り望遠鏡といった教材を見つけだした。本報告は、約3ヶ月間にわたる授業実践の経緯と、双眼鏡や天体望遠鏡を使って実際に自分の目で観察することで、生徒の関心や興味の変化したことを報告するものである。

<もくじ>
[はじめに]
[1.金星の満ち欠けを観察しよう]
[2.双眼鏡を使ってみませんか]
[3.天体望遠鏡はすごい!]
[4.指導計画]
[5.双眼鏡とにぎりこぶし法でチャレンジ]
[6.天体望遠鏡の組み立てキットがあった]
[7.天体望遠鏡を作る]
[8.やせ細った金星]
[9.まとめの授業]
[10.生徒の反応]
[11.授業をおえて]
[おわりに]