緯経度 | 北緯 21°20′ (+21.33°) 西経 89°30′ (-89.50°) |
キューバ西部に露出する,層厚700m以上の世界一巨大なK/T境界津波堆積層です。その最下部は,基質がほとんどない礫層で,きわめて特異な様相を呈しています(写真は河川沿いに露出する最下部層)。イリジウム濃集層はありませんが,それは最上部が剪断帯になって細かい地層が失われているからです。
[田近英一]
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津波により巨大な礫が運ばれ,写真のような礫岩となりました。このような津波堆積物がカリブ海沿岸各地で発見されたので,“K/T大量絶滅をもたらした天体衝突はこの近くで起こった”という説が有力になってきました。
[田近英一]
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[Hildebrand, A.R. and Pilkington, M., “Structure of the Chicxulub Crater”, ‹Catastrophic Events Conference›]
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