人類の出現
緯経度 | 北緯 11°35′ (+11.58°) 東経 41°23′ (+41.38°) |
, アサイタ (アファール州の州都)
人類の誕生 (500万年前)
東アフリカの大地溝帯は、(ヒマラヤとは逆に) 大地を両側に引き裂くプレート・テクトニクス運動がダイナミックに可視化された、世界でも最大規模の‘大地の裂け目’です。
この地殻変動がもたらした大規模な気候変動により、その東側の熱帯林が草原化し、森の類人猿の一部は新たな環境に適応せねばならなくなりました。それが、‘ヒト’の祖先がチンパンジーの祖先から分岐して進化の大ジャンプを敢行する引き金になったと考えられています。
ヒトへの進化を特徴づける‘直立歩行’の起源については、草原環境への適応だけでは説明できず論争が続いていますが、いずれにしても,直立二足歩行によって‘手の自由’,‘脳容積の増大 (大脳化)’,そして,分節的な音声言語を操るのに必要な‘口腔空間の拡張’という3つの飛躍への基盤が整えられました。