ENSOと太陽活動

ENSOの再来間隔。ズーム
ENSOの再来間隔。
: ENSO5回分の移動平均間隔。
: その95%信頼幅。
: 太陽黒点指数。
Enfield and Cid. 1991
大規模なENSOは約10年に1度の頻度で起こる。古文書、樹木年輪、サンゴの縞の解析などによって、ENSOが発生した可能性のある年が明らかにされつつある。これらのデータのスペクトル解析や他の変動データの相関が調べられている。ENSOサイクルの周期性と太陽黒点活動の周期性から両者の関連性が示唆されている。
図は、太陽黒点指数とENSO再来間隔との関係である。太陽活動と気候の関係は統計的なデータから示唆されているが、詳しい研究は今後の課題である。
文献
Dunbar, RB; Wellington, GM; Colgan, MW; Glynn, PW. 1994. Eastern Pacific sea surface temperature since 1600 A.D: The δ18O record of climate variability in Galapágos corals. Paleoceanography. 9, 291–315.
Enfield, DB; Cid, SL. 1991. Low‐frequency changes in El Niño‐Southern Oscillatioin. Journal of Climate. 4, 1137–1146.