天体衝突の物証

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シャッターコーン
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衝突でできたクレーターの周辺には、三角錐の形状をもつ特徴的な岩石が形成される。この岩石がシャッターコーンである。シャッターコーンの表面にはすじ状の破断面がある。図はオーストラリアのゴッシズブラフ衝突構造のシャッターコーン。
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ショックト・クォーツ
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衝撃波が通過した石英粒子は、結晶構造が乱れ、すじ状の構造(ラメラと呼ばれている)が形成されている。ラメラ構造をもつ石英粒子は、衝突でできたことを示す有力な物証とみなされている。図にゴッシズブラフで採集された岩石の薄片観察で認められたラメラをもつ石英の顕微鏡写真を示す。
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インパクト・メルト
テクタイト。左←: チェコ。右→: タイ。
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テクタイト。
左←: チェコ。
右→: タイ。
衝撃を受けると衝突点近傍の岩石は高温高圧状態に圧縮され、融点を超えることがある。こうしてできたマグマはしずく状になって飛び散り、インパクト・メルトあるいはドロップレットと呼ばれるガラス状の粒子になる。ガラス状のドロップレットはテクタイトと呼ばれている。斜長石を含む岩石が衝撃を受けるとガラス状の結晶構造へ転移することがあり、そうした鉱物はマスカレナイトと呼ばれている。