オデッサ・クレーター

このクレーターは1892年に発見されたが1921年になるまでまったく注目されなかった。1921年、バルチモアのA.B. Bibbinsが資源探査のためこの地域を訪れたときに、1人のカウボーイが所持していた鉄の塊を彼にみせた。Bibbinsはそれが発見された場所へ案内され、新たな試料を発見した。
1926年になってBibbinsはこの話を鉱山関係の雑誌に寄稿した。この記事を目にしたD.M. Barringerは、息子のD.M. Barringer, Jrを現地調査に向かわせた。1927年に詳しく記載された。直径168 m、深さはわずか5 mで、形成から時間が経過した結果埋没が進んでいる。しかし、火山活動の痕跡はなく、形態はバリンジヤー・クレーターと類似していることから、衝突構造と見なされ、オデッサ・クレーターと呼ばれるようになった。ここから約10,000個の鉄隕石が発見されている。